

転職希望者や転職経験者たちの意見を聞いてみて気になったことは、上司や先輩たちの力量をさして調べることもなく、信用できないと盲目的にいい、バカにしているといった風潮が強いこと。ぼくは若い人たちが年上の人たちを盲目的にバカにする光景を目にしたことがある。ブラウン管を通してだが、学園紛争のさなかに、ヘルメットをかぶった学生たちは、教官たちを盲目的にバカ呼ばわりしていた。だからそれ以降、盲目的に相手をバカにする人たちを、ぼくは信じないようになった。学園紛争の場では、器物損壊こそ生じたが、ける作業だったからだろう。それとも、ものごとに一つひとつ理由をつけようとしたからだろうか。世のなかにはただあるという状態が存在する。理由はあるのだろうが、ぼくたちには理解し得ないのだろう。たとえばぼくの目の前には、いま竹林が広がっている。竹を見ると、節目からふたつの枝が出ている。ある節目から左に出ると、その上は右、その上は左というように、Vの字に割れた二本の枝が交互に出ている。右と左でなく、北と南なのかもしれない。なぜ交互なのか。なぜ二本なのか。そんなことは、わからない。生き方もそれと似ているのではないか。自分で考えて試行錯誤してみたところで、あるいは誰かに教えてもらったところで、生きている意味はわからない。意味がないのでなく、さっぱり意味がわからない。
[参考]
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看護師から評判がいいのは、お調子者っぽくてもいいから、とにかく感じがいい人。その人がいると病棟が明るくなるような人は、こちらもついつい笑顔になります。病気やケガと闘う人が多い病院という場所だからこそ、そういった明るさを持つ人は重要なのです。あと、ひとつ付け加えるなら、この仕事をしていて最近しみじみと実感するのは、「人間、死ぬときにその人の生き方が出るよなあ」ということ。大企業の重役、元弁護士という人で、お金には全く不自由していなそうでも、全家族の面会が無くて寂しそうな人もいれば、お金には困っていそうだけど、家族の面会が絶えない人もいます。若い頃や病気になる前は「勝ち組」と「負け組」だったかもしれないけど、こうなってしまったときに、一体どちらが幸せなのか。そして、家族が頻繁に面会に来る人って、大体看護師たちからも評判がいいのです。たくさんの人に「愛される」人、だってことですよね。病院は、その人の人生で培った「本当の姿」を映し出す場所、なのかもしれません。
昨今では主治医自体を持つ人が少なくなっています。どうやら、大学病院などの大病院を崇拝視するあまり、多くの患者が主治医の大切さを忘れてしまっているようなのです。大学病院崇拝も結構ですが、少なくとも大学病院では「一生つき合える医者」は絶対につくれません。入院中の担当医と退院後の担当医は必ず別の医者ですし、外来に通っても毎回同じ医者が担当するとは限りません。そもそも大学病院とはそういうシステムで機能しているところだからです。さらにいえば、世話になった担当医がいつ他の病院に転勤しないとも限りません。ヘマをしでかしてお払い箱にされるケースだってあるかもしれませんし、あるいは逆に、出世して診療の現場から離れるかもしれません。また、運良く教授とお近づきになれたところで、その教授が定年退職したら、そのあとどうするのでしょう。一生つき合える医者は、少なくとも大学病院では見つけられるはずがないのです。それならば、近所で医院を問いている開業医を主治医としたほうがどれだけよいでしょうか。開業医はずっと同じ土地で開業を続けます。ある日、突然町からいなくなるなんてことは、まずありません。さて、開業医の場合、毎日の生活がワンパターンに陥りやすく、孤独感にさいなまれがちなところがあります。案外、人恋しく思っているのです。そこで、患者の側から、心から信頼しようとする姿勢を見せてはどうでしょうか。医師過剰の時代でもあり、悪徳医師も少なくないのですから仕方がないにせよ、現代の医師に欠けているのは患者から寄せられる尊敬の念なのです。ましてや、医者と患者の強い信頼関係は、患者だけが心地いいのではありません。医者にとっても、たいへんに心地のいいものなのです。そして、そのような信頼で結ばれた主治医ができれば、その医者はあなたの「マイ名医」に育つ可能性があります。信頼関係がその医者の腕を高めるのです。誰もが認める名医にまではなれなくても、相性のいい患者には十分「名医」なりえます。結局のところ、名医を探すのは患者1人ひとりなのです。評判の名医を苦労して探すよりも、原石を見つけて、あなたにとっての名医を育てるほうがよほど確実です。あなたの体調の特質をよく知り、薬に対する体質的な適性を把握し、人としての相性が合う医者そんな主治医を見つけ、育てることができたら、なんと心強く、また気分がいいことでしょうか。
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厚生労働省
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